流山中庭を囲む家

●設計事例の所在地: 
千葉県流山市
●面積(坪): 
34坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

道路、隣家からの視線に考慮してコの字型の中庭に開くプランとしました。
3DCADによるシュミレーションを行い、中庭型にも関わらず冬場に陽がさす明るい家になりました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「複数のハウスメーカーにつくってもらった間取りがどれもピンと来ない。土地にあった間取りで適度に洒落たデザイン、エコな家にして欲しい。」

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「プランに独自性があり住み心地がよくなりそう。事例を見てよいデザインが期待できそう。」

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

ひと目を木にせずに窓をいっぱいに開けて家の内外を行き来できる家を目指しました。
それと同時に、季節に適した日射の取込みと遮蔽、木繊維断熱材と漆喰厚塗りによる蓄熱性能・調湿性能の高い断熱など、温熱環境にも最善を尽くしました。
すべて手刻みで貫を入れた伝統的な木組み構造をデザインに表現し、長寿命とデザイン性の高さを両立させることを考えました。

依頼者の声: 

「中庭テラスが気に入っています。夏も冬も極端に暑くなったり寒くなったりすることはありません。お客さんなどは特に格子組の壁や建具の職人技を見て感心されます。」

その他の画像: 

吹抜に配した階段は、全体に伝統構法的なディテールが目立つ中で、一つは現代的な印象のあるデザインを取り入れたいと思いました。

リビング・キッチン・ダイニングがL字型に連続し、中庭テラスに開かれています。

キッチンは北の角に位置していますが、視界は明るい方向に開かれていて、生活空間全体を見渡しながら料理を楽しむ事ができます。
友達があつまりパーティーをすることも考慮しています。

2階は寝室と子供部屋とロフト。屋根の構造部分(小屋組)のスペースを利用しているので低い部分と高い部分を上手く使えるように配置しました。
上下階にそれぞれある2つのエアコンを夏冬切り替えて使い、間仕切りを最低限として、家全体を一つのスペースとして空調しています。

水回りも中庭の光と木の香りが感じられるプランになっています。
リビングに置かれた床下エアコンによる暖気が洗面・脱衣室、トイレの床からも吹き出し、無暖房の部屋も極端な寒さを感じないようにしています。

設計者

ユーザー 高野量平アーキテクツ 一級建築士事務所 高野 量平 の写真
オフライン
Last seen: 2週 4日 前
登録日: 2012-07-24 10:24